ULBABYの冒険

小さく産まれた男の子が少しずつ遠くへ行けるようになる為に。

荷物はどうする?荷造り編

長時間の車移動にいくつもの科をはしごする息子の通院はハードだ。療育園では荷物をゴソゴソ探すような時間はあまりなく、とにかくすばやく目当ての荷物を取り出したい。そして忘れ物のないようにしたい。そのためには「ここにはこれを入れる」という定位置とわかりやすいパッキング。

そしてパッキング材だけでかさばって重いというのを避けたい。以前は自分で作った布巾着やポーチなどを利用していたが、分厚くてかさばる。そこでたどり着いたのが文具、登山グッズや旅行グッズ。


1.母子手帳入れ
別に母子手帳専用と謳われてないものでも、必要な重要書類が入って取り出しやすければOK。リヒトラブのフラッティを使用しています。
軽量で薄く、中身が見やすいしファスナーでなくマグネット式のフラップがパカっとすぐ開いて、マチがあってカード入れもある。充分。


1.保冷バッグ
グラナイトギアエアセルブロックス
注入用のミルクや水、昼ごはん代わりの栄養剤のプリンやゼリーをおさじとセットで1回分ずつさっと取り出せるようにビニール袋で分けて入れておくと便利。リュックの底にピッタリ。

2.着替えはイーグルクリークパックイット

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旅行のパッキング用のナイロンの袋。空気のように軽く、ファスナーが全開ではないけど大きく開くので取り出しやすいし、ぐっと押さえると空気が抜けてカサ低くなる。ハーフキューブは冬の着替えなら1回分(肌着、トレーナー、ズボン)夏なら2回分(肌着、Tシャツ、ズボン)がぴったりサイズ。

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療育園に補充する置きおむつを息子のリュックに入れて持たせるのにも便利。

3.おむつはパーゴワークスのダブルフェイス巾着
おむつポーチは本当に色々なものが売っていて、防水だったりお尻拭きがシュッと取り出せるのがついてたりジェラピケだったり。
上等のものから雑誌の付録、ジップロックまで色々使いましたがたどり着いたのがこれ。

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二気室になっている巾着で、メインにおむつ、メッシュの方にお尻拭き、ペットシート、使い捨て手袋、臭わない袋を入れています。

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出先でおむつが減るとともに順調にぺたんこになるので、とてもいい。本体のが軽くて薄くてさっと開けられる巾着が一番!
このパーゴワークスのニ気室のシリーズは着替えを複数入れておいて脱いだものと綺麗なものを分けるとか、ポーチ型のものとかまだまだ利用できると思います。

4.自分の食料
通院時は自分の食事の時間が取れないこと、よっしゃ今のうち!となった時間帯がランチのピーク時間だと食べる場所に困ることも。
私は食いしん坊でお腹が空くと元気が出ないので、行きの車内で到着直前に少しお腹に入れておいたり、あまり周りの迷惑にならないパッと口に入れられるものを持っていっておきます。

菓子パンや個包装のおまんじゅうなどはお昼ご飯がわりにカロリーが取れるし、もっとすばやく口に入れて和めるチョコレートや個包装の味付うずらたまごも良いです。自分の機嫌に余裕を持たせることも大切。

5.スタッフバッグ
登山やアウトドア用のスタッフバッグはかさ低くて便利。病院で受け取った医ケア用品をまとめて入れたり、そこそこ防水機能のあるものに脱いだ着替えや洗濯物を入れる用に何枚か持って行っておくと、私はビニール袋のガサガサした感じがしんどいので心穏やかです。


医療的ケア児のベビーカー考

母乳運搬の終わり、それは退院。

普通は抱っこで退院すると思うが、酸素ボンベとモニター機械が必要な息子にはベビーカーが必要だった。
出産前から色々な事がありすぎて赤ちゃん用品の情報を集めてウキウキするような時期が全くなかった私は、息子には申し訳ないが心のどこかでいつも「この子と自宅で一緒に暮らせる日は来るのか?」と思っていたためベビーカーについても何も知らなかった。

そこで登場するのが実姉。当時10歳になる姪っ子のベビーカーを妹が使うかも、と置いていてくれたのだ。
確かコンビのAB型で、リハビリ科の先生が息子が寝やすいようにクッションを入れてくれたので、そこに乗せて病院敷地内の家族宿泊施設へお泊まり練習に出かけることになった。

しかしこの10年前のコンビは座面下の荷物入れが小さく、酸素ボンベは背負い、モニターの機械をハンドル部にぶらさげることになり、ベビーカーあるあるだが荷物より先に息子を下ろすとドーン!とベビーカーが後ろに倒れる事件が多発、酸素のチューブやモニターのコード類もあって危ないため、またしても私はNICUの行き帰りに検索の鬼となった。

今回の目的は「とにかく荷物がたくさん載せられる」ベビーカー。

もう手放してしまって手元になく、品番など分からないが、私が見つけたのは「買い物かごが載せられる」というグレコのAB型ベビーカー。


この記事の後継機種?をNICUの帰りにアカチャンホンポで即買いし退院に備えた。

このグレコは本当に荷物がたくさん積めて、酸素が不要になった後でも買ったオムツがほり込めるほどカゴが大きくて頼もしかった。

時は流れて息子2歳半、グレコよりもう少し背もたれの角度をつけられる方がいいなと思い始めて買い替えることにしたのが、B型ベビーカーのピジョンのビングル。
グレコほどじゃないが荷物がたくさん積めるのと軽量、この頃には散歩にも時々出かけられるようになっていたのでシングルタイヤで取り回しの良いところが決め手となり購入、今も通院時は使っている。

伝い歩きを始めた頃はよちよち可愛いし、病院の待合でも伝い歩きを練習していたが、色々なところを触るうちに何かしらのウイルスをもらってきたらしく翌日晩から発病そして重症化、みたいなことがしょっちゅうあったため、「病院では極力どこも触らせない、触ったら即消毒」という体勢でおり、母が一息つくためにもとりあえずベビーカーに座っててもらえたら安心。でも本人靴の底触りまくってるぅー!みたいな感じです。そろそろベビーカーの卒業を模索中ですが、どうなることか、、、。

とにかく通院は親も子も疲れるので、酸素ボンベも大きい荷物もベビーカーに積めるのが一番!あと色々ぶら下げたい案件が出てくるかもしれないのでハンドルはジープみたいな感じの分かれてるものよりつながってるものの方がよいかもと思います。メッシュで背面裏や横にさりげなく下げられる大きなポケットもつけていて、気を紛らわせるおもちゃをさっと入れたり、気温の調節にブランケットなどを入れたり、見た目は諦めて収納拡張しています。

もう買い換える予定はないけどカゴの大きいベビーカーがもっと増えますように。

荷物の軽量化!最初の出会い

普通より小さく産まれてきた子がまずお世話になる場所NICU500g弱で生まれた我が息子も生後半年まで入院していた。


子どもがNICUにいる産後の母親がまず通る道、それが搾乳。母乳を絞って、専用の小さな袋に入れて冷凍保存、それを毎日病院に届ける。
 
その冷凍保存した乳を、私は車もしくは電車で約90分かかる病院に運ぶことになり、初めのうちは普通の保冷バッグに入れていたが、季節は夏に差し掛かり保冷状態が心配になったのと、長時間の電車で自分のカバンと保冷バッグの2個持ちが嵩張り面倒に感じるようになったので、なにかよいバッグはないかと行き帰りの電車で検索ばかりしていたところこの品と出会った。
 

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グラナイトギア エアセルブロックス
グラナイトギアは登山用の小物が人気のメーカーで、この保冷バッグも登山者用によく考えて作られており、まず角がなく滑らかな軽い素材で、カバンやリュックの底にしっくり馴染む。保冷バッグはゴワゴワガサガサしたものが多い中で、これはまあ枕にしてもいいかな、と思うほどの滑らかさで、「滑らかで角がない」ということが荷物のコンパクト化にとても重要だと気づいたきっかけの品である。
 
開けてみると頼りがいのある分厚さで、保冷機能は申し分ない。確か「山頂で冷え冷えのビールを飲める!」みたいなレビューを見て、それは美味しそうだと思ったが、まだその使い方は出来ていない。
 

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保冷材はスティック状のものが好きです
 
その後も水分や栄養がなかなか口から取れなかった息子のお出かけ時に液体のミルクを運ぶのにも活躍、少しは食べられようになった今もコンビニで買ってはい!食べな!が出来ないので栄養剤をプリン化したものや食べ慣れたゼリーを運んだりするのにとてもとても便利。
 
登山グッズは他にも使っているものがあるけれど、軽くてかさばらないようよく考えられており、一般のママグッズでは事足り無いときにはアウトドア系の品を考えてみるのが大正解!と思う。

はじめに

私には500g弱で産まれて、出産時のダメージのため慢性疾患と共に生きる息子がいる。

 
息子が生まれて5年、まず死なせないように、そしてできるだけ日々楽しく生きてもらうようにという思いで育ててきた。
 
とにかくしょっちゅう入院するし、手術はあれやこれや大きなものから小さなものまで6回、どんだけ病院行くねん!という生活だが、5歳とはいえ超未熟児出身持病ありの子はやはり発達もすこぶる遅く運動能力もまだまだまだまだまだで、そんな子と共に出かけるには事前の準備や気合が必要だ。
 
このブログでは主に入院や通院、療育に通う中で、「これは使ってよかったな!」と思うものや少しの工夫を記していきたいと思う。