ULBABYの冒険

小さく産まれた男の子が少しずつ遠くへ行けるようになる為に。

医療的ケア児のベビーカー考

母乳運搬の終わり、それは退院。

普通は抱っこで退院すると思うが、酸素ボンベとモニター機械が必要な息子にはベビーカーが必要だった。
出産前から色々な事がありすぎて赤ちゃん用品の情報を集めてウキウキするような時期が全くなかった私は、息子には申し訳ないが心のどこかでいつも「この子と自宅で一緒に暮らせる日は来るのか?」と思っていたためベビーカーについても何も知らなかった。

そこで登場するのが実姉。当時10歳になる姪っ子のベビーカーを妹が使うかも、と置いていてくれたのだ。
確かコンビのAB型で、リハビリ科の先生が息子が寝やすいようにクッションを入れてくれたので、そこに乗せて病院敷地内の家族宿泊施設へお泊まり練習に出かけることになった。

しかしこの10年前のコンビは座面下の荷物入れが小さく、酸素ボンベは背負い、モニターの機械をハンドル部にぶらさげることになり、ベビーカーあるあるだが荷物より先に息子を下ろすとドーン!とベビーカーが後ろに倒れる事件が多発、酸素のチューブやモニターのコード類もあって危ないため、またしても私はNICUの行き帰りに検索の鬼となった。

今回の目的は「とにかく荷物がたくさん載せられる」ベビーカー。

もう手放してしまって手元になく、品番など分からないが、私が見つけたのは「買い物かごが載せられる」というグレコのAB型ベビーカー。


この記事の後継機種?をNICUの帰りにアカチャンホンポで即買いし退院に備えた。

このグレコは本当に荷物がたくさん積めて、酸素が不要になった後でも買ったオムツがほり込めるほどカゴが大きくて頼もしかった。

時は流れて息子2歳半、グレコよりもう少し背もたれの角度をつけられる方がいいなと思い始めて買い替えることにしたのが、B型ベビーカーのピジョンのビングル。
グレコほどじゃないが荷物がたくさん積めるのと軽量、この頃には散歩にも時々出かけられるようになっていたのでシングルタイヤで取り回しの良いところが決め手となり購入、今も通院時は使っている。

伝い歩きを始めた頃はよちよち可愛いし、病院の待合でも伝い歩きを練習していたが、色々なところを触るうちに何かしらのウイルスをもらってきたらしく翌日晩から発病そして重症化、みたいなことがしょっちゅうあったため、「病院では極力どこも触らせない、触ったら即消毒」という体勢でおり、母が一息つくためにもとりあえずベビーカーに座っててもらえたら安心。でも本人靴の底触りまくってるぅー!みたいな感じです。そろそろベビーカーの卒業を模索中ですが、どうなることか、、、。

とにかく通院は親も子も疲れるので、酸素ボンベも大きい荷物もベビーカーに積めるのが一番!あと色々ぶら下げたい案件が出てくるかもしれないのでハンドルはジープみたいな感じの分かれてるものよりつながってるものの方がよいかもと思います。メッシュで背面裏や横にさりげなく下げられる大きなポケットもつけていて、気を紛らわせるおもちゃをさっと入れたり、気温の調節にブランケットなどを入れたり、見た目は諦めて収納拡張しています。

もう買い換える予定はないけどカゴの大きいベビーカーがもっと増えますように。